当院は開業以来、常にていねいな治療を行うことを心掛けてきました。
しかしむし歯の治療を行っていただけでは、歯を失う大きな要因である歯周病を治療していくことはできませんでした。
そこでスタッフと共にスタディーグループや歯周病学会に参加し、知識を共有して歯周治療を基本に置いた診療を行うことにしました。
歯周病の治療は口腔内の細菌を減らし、身体の治癒力を高めなければ治療として成立ちません。現在の状態を悪化させることなく回復させることが重要です。
当院では先ず病気の予防を行うことが第一と考えます。しかしすでに病気になってしまった場合には、必要な治療を行って行きます。日々のブラッシングなどの手入れをして口腔内を清潔に保ち、積極的に治療に参加されるといった、患者さまの意識も重要となります。それを私たちがお手伝いし健康を回復するよう、スタッフ一同常に研鑽を行い最良のサポートができるよう心がけています。
そして治療後の定期健診(メインテナンス)に来院されることにより、長期的によい状態を保つことができると考えています。
私が現在参加しているスタディーグループ"綾の会"の目標を示します。
●患者さんとの信頼関係を基盤とした診療を心掛ける
●予防の視点から診療を行う
院内勉強会
当院ではスタッフのスキルアップを目指して、様々な内容の勉強会をしています。
SRP・シャープニング講習会
歯周治療の基本であるスケーリングルートプレーニングの実習と道具であるキュレットスケーラーを精密にシャープニングするための講習会です。
学会参加
当院には歯周病専門医、歯周病認定歯科衛生士が在籍しています。年2回の歯周病学会に参加し、研鑽しています。
診療スペース
マイクロスコープと診療ユニット
マイクロスコープ
診療
ハンドピース専用の滅菌器
歯科用CT撮影装置
ガス殺菌器と高圧蒸気滅菌器
クラスB高圧蒸気滅菌器とハンドピース専用滅菌器
ミーレ温水洗浄器
待合室
歯科用CT
カウンセリングに基づいた最適な治療を
歯科用CTは近年開発された歯科専用のCT装置です。主にインプラント治療、親知らずの抜歯、顎関節の診断、歯周病の根分岐部病変の治療や、歯の根管治療に用いられます。
三次元の高画質画像を用いることで、従来のパノラマX線写真や口内法X線撮影法では見られなかった病変の発見や、症状の解析・治療に役立ちます。
CTとは、Computed Tomographyの略で、コンピュータを使って断層写真を得ることができます。
1970年代初頭に開発され医科において多く使用されてきました。 歯科の場合はさらに細かく明瞭な情報が必要なため、歯科用CTが開発されました。
デジタル処理の発達によって短時間のX線照射で被爆線量を抑えこみ、歪みの少ない画像を観察することができます。
CTが変えた歯科治療
インプラント治療
インプラントを埋入する前の骨の形態(厚み・高さ)や質、上顎洞の軟組織の状態などが正確に判断できます。 またシミュレーションソフトを使用し的確な治療計画を立てることは、治療の安全性を高めます。
智歯(親知らず)の抜歯
親知らずの抜歯では、歯根と周囲組織の関係を立体的に把握することができます。太い血管や神経を傷つけてしまう可能性や、周囲の炎症の程度、病変の位置を考慮して治療を行うことができ、最小限の外科処置が可能になります。
歯周治療
歯周病は、細菌感染による骨の破壊吸収が起きます。歯科用CT画像では骨の吸収の程度を立体的に観察し診断することができるため、非常に精度の高い治療方法の選択、将来の見通しが可能となります。
お口の中の定期健診などの際にも応用し、変化を観察することができます。
根管(歯のなかの)治療
親知らずの抜歯では、歯根と周囲組織の関係を立体的に把握することができます。太い血管や神経を傷つけてしまう可能性や、周囲の炎症の程度、病変の位置を考慮して治療を行うことができ、最小限の外科処置が可能になります。